【首都圏の民俗芸能】
団体について
当保存会は、昭和30年に埼玉県より「無形民俗文化財秩父屋台囃子保存者」として指定された初代・髙野右吉により結成されました。私設の太鼓道場「講文館」を拠点とし、後継者を育成、門下生を1,200名余り輩出しています。2020年に放送されたNHK「よみがえる新日本紀行」では「祭り太鼓は我が人生」と題して紹介されました。
演奏活動においては、昭和天皇皇后両陛下の天覧、当時の皇太子殿下の御前での演奏を始め、国立劇場「日本の太鼓」、NHK郷土芸能の祭典、日本万国博覧会、神戸博、つくば博等に出演。海外においても、30日間におよぶカナダ公演、ルーマニア、ポーランド、ロシア、アフリカ諸国、アメリカ、中国、オーストラリア等で招聘演奏を行い、各地で好評を得ました。
秩父屋台囃子について
国指定無形民俗文化財 秩父屋台囃子は「京都の祇園」「飛騨の高山」と並んで日本三大曳山祭りにあげられ、毎年12月2日・3日に行われる「秩父夜祭」において曳き回される山車の下層部で演奏されるお囃子です。
締め太鼓と大太鼓を打ち分け、山車を自在に操るように打ち鳴らします。船底のような狭い空間に詰め込まれた奏者達が打ち鳴らす熱気に満ちた演奏は、重さ20トンもある屋台山車の曳き手の呼吸を揃え、力づけ、せきたてる大切な役目を担っています。