【豊島区の民俗芸能】
平成14年 豊島区指定無形民俗文化財
明治の中ごろから、東京郊外の農村には江戸の祭囃子を演奏する囃子連が多数輩出されました。冨士元囃子連中もそのひとつで、明治30年代に現豊島区高松の長崎富士塚(国指定文化財)の講元を中心として発生しました。
東京の祭囃子の特徴である五人囃子の形態をとり、神田流大間囃子に属します。曲目は、屋台・聖殿・鎌倉・四丁目・玉入れ・屋台の組曲で演奏されます。かつて長崎地域が農村であった頃の、のどかな笛の音と、締め太鼓の小気味よいテンポを聞かせるのが特徴です。
冨士元囃子と道具一式は豊島区の無形・有形民俗文化財として指定されています。
冨士元囃子には、付随芸として「寿獅子」「大黒舞」「おかめ・ひょっとこ」などがあります。これらは昔より祝福芸として正月や祝いの座敷などで演じられてきたものです。
毎年9月第2土曜日曜の長崎神社例大祭では、屋台で囃子を演奏しながら町内をまわり、祭りを盛り上げています。
*毎年7月第1土曜・日曜 長崎富士塚開山
*冨士元囃子の稽古は月1回行っています。興味のある方歓迎いたします。
(場所)浅間神社内長崎富士塚(高松2−9−3)